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ドライビングプレジャーという言葉を久しぶりに実感できそうな MERCEDES が、比較的手が届きそうな価格帯で登場しました。そう、SLK にマニュアルトランスミッションモデルが導入されたんです。MERCEDES BENZ SLK200 Blue Efficency MT随分とマッシブな造形になり、男性が乗ってもそれほど違和感はなくなった SLK 。ハイテク満載の AT ではなく、マニュアルトランスミッションで PORSCHE BOXTER に真正面から勝負を挑んできた印象...
ドライビングプレジャーという言葉を久しぶりに実感できそうな MERCEDES が、比較的手が届きそうな価格帯で登場しました。そう、SLK にマニュアルトランスミッションモデルが導入されたんです。
MERCEDES BENZ SLK200 Blue Efficency MT随分とマッシブな造形になり、男性が乗ってもそれほど違和感はなくなった SLK 。ハイテク満載の AT ではなく、マニュアルトランスミッションで PORSCHE BOXTER に真正面から勝負を挑んできた印象です。今の時代、マニュアル車を運転した経験があるのは、多分40代以降でしょうから、大人には楽しいドライブの思い出を想起させ、若い方にはシフトチェンジで車を操る面白さを初めて経験させるという二方面作戦ですから、面白い試みでしょう。
名車の誉れ高きかの190Eアンファング以来、実に21年ぶりに正規販売されるマニュアルトランスミッション。バックギアは左前に入れるタイプのダブルHパターンが記されたシフトレバートップ。懐かしいですね。ドライビングプレジャーの大きな部分を占めるシフトチェンジは、当然ショートストロークタイプです。しかも、マニュアルミッションの泣き所だった坂道発進をサポートするヒルスタートアシストが付いています。サイドブレーキを引かなくても、一定時間はブレーキペダルがフレーキを保持してくれるので、その間にクラッチミートさせてれば車が下がることなく発進できるというわけです。これならマニュアル初心者にも少しは気が楽になるのではないでしょうか。
メインのアナログメーターは左にスピードとフーエル、右にタコと水温となるほか、ATモデルではセンター上部にインジケーターが入ります。マニュアルモデルだとここに何が入るんでしょうか、、、
オープンエアモータリングの爽快感は、一度味わったら止められません。ただ、それを楽しいと思えるかどうかは、首元の保温と風の巻き込みをコントロールできるかどうかです。SLK の場合、これらへの対処は完璧。
しかも、マジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフ(長い、、、)というルーフがまたスゴイ。クリア・ダークの2モード(右下に写真がありますね)があり、クリアの場合はルーフの光を透過させ、ルーフを閉じたままでも頭上に空が広がります。つまり、雨の日や冬でもオープンエアを味わえます。ダークモードの場合、夏の直射日光を遮断してくれるので、炎天下での車内温度の上昇を防いでくれます。オンプンカーという構造の宿命としてドライバーが我慢を強いられてきた快適性への
MERCEDES らしい回答が、この世界初のギミックです。
オープンエアーモータリングの楽しみの演出方法として、クローズ時に付加価値を与えるというアプローチはなかなか面白いですね。オープンエアの楽しさは既に確立できているからこそできることですから、その自信たるや相当のものです。
リヤビューはワイド&ローを強調したデザインです。縦方向の厚みをあまり感じないのは、トランクリッドが薄いことと、バンパー下にボリュームを持たせた効果でしょう。
サイドビューはコンパクトゆえにやや苦手科目のようですね。伸びやかさという点では SL に敵うはずはありませんが、BOXTER にも負けているのはいただけません。というか、この点は FR と MR というボディ構造の違いも大きく影響していますので、ロングノーズショートデッキスタイルである以上、マスが後ろ側に偏るのは仕方ないのでしょう。
なんにせよ、本格的にマニュアルトランスミッションモデルを取り扱ってくれるのは、嬉しい限りです。素のモデルのプライスタグは493万円です。一番身近な
MERCEDES のスポーツモデル、この春手に入れてはいかがでしょうか。
【諸元表】
ステアリング 右
トランスミッション 手動6速M/T
駆動方式 後輪駆動(FR)
エンジン
型式 271
種類・シリンダー数 DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付
総排気量(cc) 1,795
ボア×ストローク(mm) 82.0×85.0
最高出力(kW/rpm(EEC)) 135/5,250
最高出力(PS/rpm(EEC)) 184/5,250
最大トルク(N・m/rpm(EEC)) 270/1,800~4,600
最大トルク(kg・m/rpm(EEC)) 27.5/1,800~4,600
圧縮比 9.3
燃料供給装置 電子制御式燃料噴射(直噴)
使用燃料 無鉛プレミアム・ガソリン
燃料タンク容量(リットル) 70
重量・定員
車両重量(kg) 1,430〈1,460〉 *
乗車定員(名) 2
性能
最小回転半径(m) 4.8
燃料消費率 JC 08モード走行(国土交通省審査値)(km/リットル)-
主要燃費向上対策 アイドリングストップ機能、可変バルブタイミング、筒内直接噴射
寸法
全長(mm) 4,145〈4,150〉 *
全幅(mm) 1,845
全高(mm) 1,305〈1,295〉 *
ホイールベース(mm) 2,430
トレッド(前)(mm) 1,550
トレッド(後)(mm) 1,570
最低地上高(mm) 125〈115〉 *
トランクスペース(VDA方式)(リットル) 225/335〈202/312〉 *
ブレーキ
前 ベンチレーテッドディスク
後 ディスク
タイヤサイズ
前 225/45R17〈225/40R18〉 *
後 245/40R17〈245/35R18〉 *
(from
MERCEDES BENZ)
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